開館40周年記念特別展 『星降る中部高地の縄文世界』

山梨県立考古博物館

2023.07.08 - 2023.09.03

黒曜石は火山が生み出した自然のガラスで、いにしえの時代より石器づくりに欠かせない特別な素材として重宝されてきました。なかでも信州産の黒曜石は良質なことで知られ、周辺地域のみならず、遠く北海道や青森県の遺跡からも発見されており、その品質の高さを背景にブランド化し、広く流通していたことがうかがえます。やがて各地の需要に対してより安定的な供給をはかる必要性がでてくると、山梨県域にある八ヶ岳南麓の集団によって組織的な交易が行われるようになり、流通をコントロールする主体的な役割を担っていくようになったと考えられます。こうした「交易」がもたらした繁栄のもと生み出された土器や土偶は文化財として高く評価され、縄文人の営みや芸術性を身近に感じることができるものがたりとして、日本遺産「星降る中部高地の縄文世界ー数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅ー」に認定されています。本展では、日本遺産構成文化財をはじめ、その文化的影響を受けた交流地域の資料を一堂に集め、中部高地に花開いた魅惑の縄文ワールドをご覧いただきます。

  • 開催期間
    2023年7月8日(土)~9月3日(日)
  • 会場
    山梨県立考古博物館(山梨県甲府市下曽根町923)
  • 休館日
    毎週月曜日(8月14日は開館)、祝日の翌日(7月18日・8月12日は開館)
  • 開館時間
    9:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 観覧料
    一般 ・大学生 600(480)円 / 小・中・高校生・県内在住の65歳以上の方  無料   ※( )内は20名以上の団体料金。障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名無料
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